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KERSとERS

F1のKERSとERSとは?


F1では、KERS(カーズ)と呼ばれる、運動エネルギー回生システムと、
2014年より導入されるERS(エネルギー回生システム)
というものがあります。

KERSって?

読み方がカーズなので
あのピクサーの喋る車を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、
Kinetic Energy-Recovery System の略なので全然関係はありません(笑)

KERSとは一言で言うと、ブレーキをする時に使いそして捨ててしまっているエネルギーを貯めておいて、
これを再利用して車をさらに速くしようというシステムのことです。
ブレーキをするときにブレーキディスク・パッドの摩擦熱が生まれているのですが、
これは運動エネルギーを熱エネルギーに変えているということです。
KERSではこの余ったエネルギーを捨てずに保存し再利用しています。
保存の方式としては、電気式と機械式に分かれていて要は

電気式:運動エネルギー→ 電気エネルギー→バッテリーに充電しています。
機械式:はずみ車を設置し、余ったエネルギーを
     CVTという変速機で増速し高速回転させるというシステム

F1のレギュレーションでは、これを使うことにより1時間あたり
約6,7秒間80馬力のパワーを利用することができ、0.3~0.5秒の時間短縮ができるわけです。
少し難しいですね。。。


ERSとは?


ERSとはKERSからKを取っただけ、はい、以上です…



嘘です。すいません(笑)
簡単に説明しますと、
KERSではブレーキ時の運動エネルギーの回生でしたが、
ERSではそれに加え排気ガスによる熱エネルギーも使って良いというものです。
ですから名前をちょっとだけ変えたのです。

ポイントとして
KERS:パワーアシストは80
馬力/6~7秒
ERS:パワーアシストは160
馬力/33.3秒

F1のレギュレーションでは排気熱エネルギーの発電方法は指定されていないのですが、
実際にはMGU-Hというものをはさんで発電するのが現実的です。

まとめ

ERSはKERSの次世代版。
余って捨てられてしまうはずのエネルギーを車のの更なる速さの向上へと利用したというわけです。
未来のモータースポーツを考える上では見逃せないシステムの一つであることには間違いないですね。

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